6日の会見で束報道官は、国家安全保障と国際的義務の履行の観点から、ガリウムとゲルマニウムの合法的な使用を保証するため、輸出を許可制にすると説明した。
「ガリウムとゲルマニウムの関連製品には、軍事・民間目的の両方の二重用途特性がある。そのため、輸出規制措置の導入は国際的にみても一般的な慣行である」
一方、束報道官は「輸出規制は輸出禁止ではない」と強調。中国当局のルールに即して許可を得れば、これらレアメタルの輸出は可能だとした。
また、この措置は「特定の国に向けられたものではない」と主張。さらに、米国や欧州連合(EU)などの当局にはすでに通達したと加えた。
ロシアの産業アナリストのレオニード・ハザノフ氏は、規制の運用次第では世界の半導体価格に影響を与える可能性もあると指摘する。
「もし仮に今中国が輸出を停止するとすれば、ガリウムとゲルマニウムを原料とした半導体の値段は大きく跳ね上がるだろう。中国以外の国がそれらを代替することはできない。海外では原料が足りずに操業停止に追い込まれる工場が出る可能性も否定できない」
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