中国、レアメタル2種に輸出規制 半導体の価格に影響も

中国は8月1日から、半導体の製造に必要不可欠なレアメタルであるガリウムとゲルマニウムの輸出規制を始める。中国商務省の束珏婷(シュ・ジュエティン)報道官が6日、定例会見で表明した。
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6日の会見で束報道官は、国家安全保障と国際的義務の履行の観点から、ガリウムとゲルマニウムの合法的な使用を保証するため、輸出を許可制にすると説明した。

「ガリウムとゲルマニウムの関連製品には、軍事・民間目的の両方の二重用途特性がある。そのため、輸出規制措置の導入は国際的にみても一般的な慣行である」

束珏婷
中国商務省報道官
一方、束報道官は「輸出規制は輸出禁止ではない」と強調。中国当局のルールに即して許可を得れば、これらレアメタルの輸出は可能だとした。
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また、この措置は「特定の国に向けられたものではない」と主張。さらに、米国や欧州連合(EU)などの当局にはすでに通達したと加えた。
半導体を含む先端技術分野では、米中間の禁輸、規制合戦が激化している。今回の規制措置も米国をはじめとする西側諸国へのけん制だとする見方もある。日本も1月、米国、オランダとともに、先端半導体製造装置の中国への輸出を規制することで合意している。
ロシアの産業アナリストのレオニード・ハザノフ氏は、規制の運用次第では世界の半導体価格に影響を与える可能性もあると指摘する。

「もし仮に今中国が輸出を停止するとすれば、ガリウムとゲルマニウムを原料とした半導体の値段は大きく跳ね上がるだろう。中国以外の国がそれらを代替することはできない。海外では原料が足りずに操業停止に追い込まれる工場が出る可能性も否定できない」

レオニード・ハザノフ
産業アナリスト
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