西側諸国によるウクライナへの兵器供与

ウクライナへのクラスター爆弾供与 西側諸国で批判の声上がる

米国政府は7日、ウクライナにクラスター爆弾を供与すると発表した。この決定に対し、西側諸国で批判の声が上がっている。米紙ザ・ヒルは、少なくとも38の人権団体が反対していると報じている。
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同紙によると、少なくとも38の人権団体がウクライナへのクラスター爆弾供与に公に反対している。ウクライナではすでにクラスター爆弾が使用され、壊滅的な結果をもたらしている。
ザ・ヒルは、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)ワシントン支部長のサラ・イェーガー氏を引用し、HRWはこの爆弾がすでにウクライナに存在していることをウクライナへのクラスター爆弾供与の口実として利用しないよう求めたと報じた。
「クラスター爆弾はすでに全土(ウクライナ)にあり、それらは除去する必要がある。このような口実は、米国がこれらの爆弾をさらに供与するのに十分な説得力を持たない」
イェーガー氏はまた、米国のクラスター爆弾の被害を受けた子どもたちの写真が出回り始めたら、米国の政治家やバイデン政権の当局者たちが自分たちの決定を考え直すことに期待しているという。
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ウクライナにクラスター爆弾を供与へ=ホワイトハウス
ザ・ヒルは、クラスター爆弾は無差別に攻撃するため北大西洋条約機構(NATO)に加盟する18か国がクラスター爆弾の禁止を堅持しており、これらの国が米国の例に従う可能性は低いとの見方を示している。
ロシア軍によると、ウクライナ軍はすでにクラスター爆弾を使ってドネツク市を砲撃した。ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は、このような行動はウクライナ軍の任務が民間人を最大限に殺害することであるのを物語っていると指摘した。
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