政治評論家で活動家のフィル・ケリー氏はスプートニク通信に対し、米国のウクライナへのクラスター爆弾の供与は、兵器の使用に関する米政府のおなじみの「ダブルスタンダード」を浮き彫りにしていると語った。
「われわれは『ルールに基づく国際秩序』というフレーズをよく耳にする。これは米国が考えた意味のないフレーズであり、別の国が犯罪を犯した場合にはその国が責任を問われる可能性があるが、米国そのものは対象外であることを意味している。なぜなら米国がこのような規則を定めているからだ」
バイデン政権の決定は、ウクライナとその北大西洋条約機構(NATO)の支援国にとって状況が絶望的になっていることを示しているという。
「ウクライナの反転攻勢に関する情報がまったくないことは、それが完全かつ壊滅的に失敗したことを示している。したがって、これらの爆弾の供与も完全な絶望を物語っている」
ケリー氏は自身の考えを強調するために、ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアとの戦いにNATO軍を引き込もうとする試みを強めていることを指摘した。
「ウクライナはその人的資源も浪費している。だからこそゼレンスキー氏は、ドイツ製戦車や米国の戦車およびF16戦闘機以外のものも求めているのだ。彼は、ウクライナの戦闘に欧州諸国の息子や娘たちを派遣することについて話し始めている。ウクライナは勝つことができない戦争であらゆる世代の人々を失っている」
ケリー氏は、負けの紛争に参加することは「米国の兵器製造業会社にとっては朗報だが、まともな未来を目指しているウクライナの人々にとってはそれほど良い知らせではない」との見方を示している。
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