G7のウクライナへの安保提供 ロシアの安全を侵害=ペスコフ報道官

G7(主要7カ国)諸国が調整を進めるウクライナへの長期的な安全保障の提供枠組みについて、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は12日、「誤っており、危険な一歩だ」とコメントした。
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ペスコフ報道官は次のようにコメントしている。

「ウクライナにいかなる安全の保証を与えるにしても、この国々は安全保障の不可分性の原則を事実上無視することになる。つまり、ウクライナに安全保障を提供する一方、ロシアの安全保障を侵害することになるのだ。これは中長期的にも、短期的にも非常にネガティブな結果をもたらす」

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安全保障の不可分性とは、一国の安全保障は隣国の安全保障と切り離すことができないという考え方で、ゲーム理論でいう「安全保障のジレンマ」に陥らないよう、他国の立場に配慮し、相互協力を以て「共通の安全保障」を実現するという思想。
これまでに米ホワイトハウス・国家安全保障会議のアマンダ・スロート欧州担当上級局長は、12日の北大西洋条約機構(NATO)サミット終了後、G7諸国がウクライナの安全保障に関する協定を結ぶと発表していた。
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