研究チームは、ブラジル中部サンタ・エリナの岩陰遺跡で発見された地上ナマケモノの骨でつくられた装飾品を分析した。骨の表面はなめらかで、貫通孔がある。これは人によって加工されたことを示している。形状と大きさから判断すると、骨はおそらく、例えば首かざりなどの個人の装飾品として使用されていたとみられる。
年代測定によると、装飾品は2万5000年から2万7000年前のものであることがわかった。これは最初の人々がアフリカを出てユーラシア大陸へ移住した後に米大陸に到着したという初期理論よりも数千年早い。
研究はまた、絶滅した巨大な地上ナマケモノと同時代に人類が大陸を歩き回っていたことを示している可能性もある。この風変りな生物の大きさは現代のゾウの大きさに匹敵し、体長約4メートル、体重は1500キロに達したという。
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