目指すは無形文化財 伝統を守るため闘う日本の「応援団」

学ランに身を包み、太鼓を叩き、拳を突き上げ応援歌を口ずさむ。現在、日本の大学に伝統的に存在する「応援団」を国の無形文化財に登録しようという動きがある。100年以上続く伝統を誇る応援団だが、この数十年で入団する学生は激減。中には存続の危機に直面する団もある。しかし、そんな中でも自分たちの活動に誇りを持ち、観客席から選手たちを鼓舞し続ける学生たちの姿がある。
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応援団の歴史は明治時代まで遡る。現在のような軍隊式の応援は、第二次世界大戦後に復員した学生たちによって吹き込まれたと言われている。
応援団は通常、ブラスバンドやチアリーディング部と一緒にパフォーマンスを行う。しかしある調査によると、男性が多数を占める応援団はこの15年間で約12のグループが消滅。行き過ぎた厳しい指導や後輩いびりの噂により学生たちは入団を敬遠、また、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で声援や行動に制限がかかったことから、応援団の活動はさらに低迷することになった。
この状況に警鐘を鳴らした全国36大学は昨年、応援団の「無形文化財」登録を目指し一致団結。無形文化財は「書道」や「伝統的酒造」りなど、独自の重要性を持つもの対し文化庁が授与するもの。無形文化財に認定されることで応援団の名声が復活し、団員増員につながることを期待している。
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明治神宮野球場で行われた大学野球の試合に駆け付けた明治大学応援団(東京都、5月13日)

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明治大学のキャンパスで練習前のウォーミングアップに取り組む団員(東京都、2023年5月25日)

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応援団の大会「「春の新人戦」でパフォーマンスを披露する立正大学応援団(東京都、6月3日)

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明治神宮野球場で行われた大学野球の試合に駆け付けた明治大学応援団(東京都、5月13日)

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応援団の大会「春の新人戦」で、ステージ袖で出番を待機する東海大学応援団(東京都、6月3日)

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明治神宮野球場で行われた大学野球の試合中で応援する明治大学応援団(東京都、5月13日)

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明治神宮野球場で行われた大学野球の試合中、相手チームを見つめる明治大学応援団(東京都、5月13日)

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明治神宮野球場で行われた大学野球の試合中で応援する明治大学応援団(東京都、5月13日)

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応援団の大会「春の新人戦」でパフォーマンスを披露する國學院大學応援団(東京都、6月3日)

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明治神宮野球場で行われた大学野球の試合中、観客に向かって一礼する明治大学応援団(東京都、5月13日)

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