応援団の歴史は明治時代まで遡る。現在のような軍隊式の応援は、第二次世界大戦後に復員した学生たちによって吹き込まれたと言われている。
応援団は通常、ブラスバンドやチアリーディング部と一緒にパフォーマンスを行う。しかしある調査によると、男性が多数を占める応援団はこの15年間で約12のグループが消滅。行き過ぎた厳しい指導や後輩いびりの噂により学生たちは入団を敬遠、また、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で声援や行動に制限がかかったことから、応援団の活動はさらに低迷することになった。
この状況に警鐘を鳴らした全国36大学は昨年、応援団の「無形文化財」登録を目指し一致団結。無形文化財は「書道」や「伝統的酒造」りなど、独自の重要性を持つもの対し文化庁が授与するもの。無形文化財に認定されることで応援団の名声が復活し、団員増員につながることを期待している。