匿名を希望した米国の高官の消息筋は、ウクライナ軍は極めて高速な反応をせねばならないと指摘している。
「彼ら(編集:ウクライナ軍)は障害を克服するためにこれらのアビリティを活用できる。だが、極めて重要なのはそれを迅速に行わねばならないということだ」
ワシントンポスト紙は、キエフの「反攻での成功は限定的」であるにもかかわらず、西側は「ウクライナはこれからまだ大規模な作戦を続ける」ものと期待しており、その作戦が「突破口を開く」と思っていると消息筋は語っている。
一方でウクライナの主たる支援者らの側でも、武器弾薬が限界まで制限された中で、果たしてウクライナが迅速に行動できるのかについてはますます疑問がもたげている。ワシントンポスト紙は高官やアナリストの発言を引用し、ウクライナ軍は未だに「戦車、装甲車、歩兵、大砲、航空の大きなグループを用いて協調したマヌーバ」を行う代わりに「消耗戦」の戦法を取り続けていると書いている。同紙によれば、ウクライナ軍はこの反攻では訓練を受けた12の旅団のうちわずか4旅団しか用いていない。
「ロシア軍の反応はあまりに速い」
ワシントンポスト紙によれば、ウクライナ政権はまた、ウクライナ軍側から近づく脅威にロシア軍が瞬時に反応してくるとこぼしている。
「ウクライナの公式人らの話では、ロシアは装甲車両や遠隔地雷除去システム(MICLIC)などに対して特に迅速に砲撃してくる」
また、ウクライナ軍は反攻では装甲部隊を使ってロシア軍の防衛線を突破しようと試みたものの、航空支援を受けたロシア軍からの激しい砲撃に遭い、失敗に終わった。
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