紛争後はウクライナ領土の30%にあたる約10万7000平方キロメートルの土地から地雷を除去する必要があるとみられている。なお、地雷除去作業員1人が手作業で除去できるのは1日にわずか4.5~7.6平方メートル。また春の泥濘期も除去作業の妨げとなる。
WPによると、世界銀行は地雷除去にかかる費用について、1平方メートルあたり2ドル~8ドルと推定しており、今後10年間のウクライナの地雷除去費用は計374億ドルとなる。
米国務省によると、米国はウクライナの地雷除去を支援するためにすでに9500万ドル超を拠出した。
WPは、数カ月間の停滞期に前線に沿ってつくられた地雷を敷き詰めたロシアの防御陣地は、今年6月に始まったウクライナの反転攻勢を遅らせていると指摘している。また、大量の地雷が設置されており、ウクライナ軍には地雷を除去するための機器が不足しているため、しばしば手作業で地雷が取り除かれているという。
スプートニクは先に、ロシアの地雷原がウクライナ軍の士気を損ねていると報じた。
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