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「ネアンデルタール人のサプライズ」 ロシアの考古学者らが文様の彫られた骨を発見

ロシアのブリャンスク州にあるホトゥイリョヴォ1遺跡で発掘作業を行っていたロシア人考古学者らが文様で装飾された動物の骨の一部を発見した。骨が見つかったのは中期旧石器時代の、おそらくネアンデルタール人の暮らしていた時代の地層とみられている。ロシア科学アカデミー物質文化史研究所が発見について発表した。
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ネアンデルタールは石を割る高度な技術を持っていたことで知られるが、芸術品が生みだされていたのはより後の、後期旧石器時代。シンボリックな思考の発露や骨や石に文様を刻むという、非功利主義的な行動は中期旧石器時代には稀で、新たな発見は意義が大きく、そうしたひとつが2023年7月、ホトゥイリョヴォ1遺跡で見つかった。
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考古学者らは骨の特徴と傷の構造を入念に検査した結果、発掘物が古い骨にわざわざ文様を施そうとして作られたものであるという確信に至った。幾何学模様はジグザクや半円から成っており、彫り方も深い透かし彫りから浅く傷をいれただけといろいろ。文様は何らかの形を表してはいないものの、中期旧石器時代の人間が単に生存にあくせくしていたのではなく、抽象的なものを思考していたことがこれで明確に示された。
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