ニューヨークタイムズ紙は、スターリンクはウクライナ軍にとっては紛争ゾーンにおける唯一のインターネット接続の手段となることがままあり、ウクライナはネット接続を無人機への攻撃の座標、諜報情報の収集に使っていると指摘している。
状況に詳しい複数の消息筋は、イーロン・マスク氏は紛争時に数回にわたってスターリンクへのアクセスを制限していた事実を明かしている。マスク氏は、クリミア周辺でインターネットへのアクセスを求めるウクライナ軍部の要請を何度か拒否している。ニューヨークタイムズ紙によれば、ウクライナ軍は黒海航行のロシア船を攻撃する目的で爆発物を搭載した無人機を差し向けるために通信の使用を要請していた。
ニューヨークタイムズ紙は、こうしたことの他にウクライナが支払いを怠ったことを理由にマスク氏がスターリンクへのアクセスを部分的に切断していたと報じている。
マスク氏はこれまでにも米国のウクライナ向けの新たな軍事支援パッケージに強硬な姿勢を示し、米政権に対して、ウクライナ支援の支出内容の詳細を公開するよう呼びかけていた。
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