マッキンゼー・アンド・カンパニーのレポートでは、自動化とAIのために低賃金労働のほとんどは2030年までには姿を消すと指摘された。たとえば米国では2030年までに事務サポートを行う社員の数は370万人、顧客サービスに従事する社員は200万人が失業する。
女性は産業部門ではオフィスワーク、サービス業を問わず、低賃金の労働力の大部分を占めている。報告によれば、女性は将来、高額収入の労働者よりも14倍も頻繁に職を変えざるをえない上、新しい職種ではまた新たなスキルの獲得を迫られる。
その他の職種の場合は
教師、法律家、金融コンサルタントといった「ホワイトカラー」もAIの普及に影響は免れない。マッキンゼー・アンド・カンパニーはこうした職種は失業こそしないものの、仕事のやり方を変えざるを得ないと指摘している。
土木エンジニアも影響を受ける。AIはミスややり直しの回数を減らすためにあらゆる建設規範、規則に注意を払うことで、設計にかかっていた時間を短縮させることができるからだ。
マッキンゼー・アンド・カンパニーの報告書のまとめには、自動化と新技術は程度の差こそあれ、おそらくあらゆる職種に影響を及ぼすため、特に低賃金労働に従事する人達は変化への迅速な適応と新たなスキルの獲得に迫られることが指摘されている。
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