CNBCによると、米政府は先月7月にリトアニアで開催されたNATO首脳会議でのゼレンスキー宇大統領の行動に腹を立てた。ゼレンスキー氏は、ウクライナのNATOへの招待や加盟についての期限が設定されていないとしてNATOを批判した。また、米国はウクライナに対して特定の行動を起こさないよう強く助言したが、ウクライナ政府はこれらの警告を無視、またはその警告に一切注意を払わなかったという。
リトアニアでのNATO首脳会議でその加盟国はウクライナへの支持を改めて表明したが、その地域の当局は「要求と圧力の間の境界線を見極める」必要があることも示した。CNBCによると、ウクライナの同盟国の一部はまさに圧力を感じているという。
またCNBCは、ゼレンスキー氏の軍事戦略に外国の政治エリートは苛立っていると強調している。彼らは、ウクライナ政府がアルテモフスク(バフムート)をめぐる戦いを行ったことで、現在の反転攻勢に役立ったであろう人員と兵器が失われたことに不満を抱いているという。
NATOの報道官だったジェイミー・シェイ氏はCNBCに対し、ウクライナがその西側同盟国による支援の量に満足することは決してないだろうとの考えを示した。同氏は、「ウクライナ側は時間の経過とともにさらにもっともっとたくさんの量をいつまでも必要とするだろう」と述べ、一方で「西側諸国は常にできることは全て行っていると考えるだろう」と指摘した。
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