ポーゼン氏は、ウクライナ支援の欧米の同盟国が反抗作戦の成功を確信していたのは、実際はそういった可能性は少なかったにもかかわらず、ロシアには備蓄が不足していると思い込んでいたからだったと指摘している。
ポーゼン氏は、こうした場合はウクライナの攻撃は何の意味ももたないと強調している。「なぜなら、仮にウクライナがロシアが保有する領域の奥部まで入ったとしても、最善の状況であったとしても、ロシアの大きな反撃に遭遇するだろう」と語っている。
ポーゼン氏は、ウクライナ軍は相次ぐ失敗で弱り切ってしまうと指摘している。また、ウクライナ軍は砲兵隊、ドローン、ミサイルを完全に失うリスクを冒しており、空軍も頼りにできるようなスキルが不足している。
ポーゼン氏は、ウクライナ軍は速度を落とさずに反攻を続けたところで、ロシアの戦術予備隊のみならず、反撃を行うことができる作戦予備隊にも直面すると指摘している。ロシアの航空隊はウクライナの戦闘部隊、後方支援を空爆し、ウクライナの前進速度をさらにくじくだろう。
これより前、豪州軍の退役将軍がウクライナ軍にとってはロシア軍の防衛は「死のコンビネーション」だという考えをしめしている。
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