ニューヨークタイムズ紙によれば、ウクライナ軍司令部は訓練を終えたばかりの新兵を戦地に送り出し、有効性が十分に調べられていない戦術を攻撃に用いている。また兵士らはNATO諸国での訓練があまりにも短く、アフガニスタン、イラクの軍事作戦の経験に基づいていることを不服としている。
ウクライナ軍部の不満は欧米の供与した装甲車にも向けられている。特にニューヨークタイムズ紙が指摘しているのは米国製の対地雷/伏撃防護装甲車のマックスプロで、これは反乱の鎮圧を目的に開発されたものだが、強力なロシア軍には全く歯が立たない。
いつ爆発してもおかしくない兵器
ウクライナに供与された西側の兵器の中にはウクライナ兵士の身の危険になるものまである。スコット・リッター氏はスチーヴン・ガードナー記者の取材に対して、米国製の155ミリ口径の大砲の中には銃身が消耗しすぎると爆破を起こすものがウクライナの軍備に入っていることを明かしている。
リッター氏によれば、ウクライナ軍はアルチェモフスク近郊で155ミリ口径砲を浪費し、あまりにも多くの弾を発射したために銃身は発火して燃え尽きた。リッター氏は銃砲はこれだけ極度に消耗した場合、次に使用した際に爆発するか、狙いを定めたのとは別の方向に弾が飛んでいく恐れがあると指摘している。
リッター氏はウクライナ軍には修理のためにM777 155mm榴弾砲を欧州に送り返すこともできず、仮に出来たとしても、米国には新しい銃身はのこっていないため、修理は不可能だと語っている。
スプートニクは、英国の情報機関がウクライナの反攻を阻害している原因について結論を出したと報じている。
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