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肥満と脳の働きの関連性が見つかる

ケンブリッジ大学の研究チームは、過体重または肥満の人と健康的な体重の人の脳では、所謂「食欲を制御する中枢」である視床下部が異なっていることを発見した。研究結果は、脳の構造と体重および食事摂取量の関連性を裏づけている。
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世界には現在、過体重または肥満の人が19 億人以上いるという。これには遺伝や生活環境など、多数の要因が影響している。研究チームは、私たちの「食欲」の制御に重要な役割を果たしているのが視床下部であることを明らかにした。一方、視床下部は脳の小さな領域で、アーモンドほどの大きさしかない。とても小さいため、従来の頭部MRI検査では識別するのが難しいため、視床下部に関する詳細な情報は少ない。
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研究チームは、自分たちの研究でこの問題を回避するために、機械学習に基づいたアルゴリズムを使用した。アルゴリズムは、さまざまなボディマス指数の(BMI)のボランティア1000人以上のMRI脳画像を分析した。結果、過体重の人は標準体重の人よりも視床下部が著しく大きいことがわかった。この大きさの違いは、空腹感と満腹感のバランスをとるためのホルモン放出を担う視床下部の領域で特に顕著だったという。
なお、過体重が視床下部の増大を引き起こすのか、または大きな視床下部が食欲を増進させているのか、根本的な原因はまだ明らかになっていない。研究チームは、過体重が視床下部の増大を引き起こす可能性が高いと考えているが、まだ証明はされていない。
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