リッター氏によると、ウクライナ軍は引き続き前進を試みているが、実際にはロシアの第1防衛線にすら近づいていない。同氏はまた、現在ロシアが徐々にさまざまな方面で攻撃に移行し始めていることに注目した。
「夏の全期間にウクライナが前進できたのは100メートル、300メートル。ロシアは1週間弱でハリコフ方面において11キロ前進した」
元国防総省長官顧問で米軍退役大佐のダグラス・マクレガー氏も同様の意見を持っている。同氏によると、もし必要ならばロシアには平然とドニエプル川を渡り、キエフに向かうために必要な予備力がある。
マクレガー氏は、高度な訓練のおかげで、必要に応じてロシア軍がすべての前線で攻撃に移行できることに注目した。一方、同氏は、ロシアのプーチン大統領はさらなるエスカレーションを目指してはいないとし、プーチン大統領は冷静沈着な人であり、絶対に必要な場所でしか攻撃を命じないだろうとの見方を示した。
米国防総省付属外交問題評議会の元アナリストは先に、ウクライナ軍が仮にロシアの第1防衛線を突破できたとしても、必ずやロシア軍の予備部隊の反撃に直面するだろうとの考えを示した。
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