コペルニクスのサマンサ・バージェス副所長によると、7月の世界の平均気温は16.95度だった。同氏は、これは個人にとってはそれほど暑いとは思わないかもしれないが、地球全体にとっては非常に大きな過熱であり、そこには過去30 年間の世界の海洋温度の危機的な上昇や南極の海氷の記録的な低さが含まれるとしている。これらの気候変動は人間と地球におそろしい影響をもたらしており、地球では極端な現象がさらに頻繁かつ集中的に発生しているという。
APによると、今年7月、前例のない猛烈な熱波が米国、欧州、アジアを襲った。ドイツの気候学者ステファン・ラムストルフ氏は、数世紀遡ってもこれほど暑い7月は見つからないと主張している。年輪研究やその他の指標によって、人類が現在、1万年間で最も暑い時期を経験していることが確認されているという。またラムストルフ氏は、その前に長い氷河時代があったことを考慮すると、暑さの記録はおよそ12万年まで伸びる可能性があるとしている。一方、同氏は、最も懸念されるのは、おそらく今年7月の暑さの記録が長くは保持されず、地球の温暖化が進むことだと警告している。
APによると、学者たちは記録的な暑さの主な原因について、石炭、石油、天然ガスを燃焼させる人間活動にあると考えているという。
スプートニクは先に、中国の研究チームが氷河の表面を融解から守る特製のフィルムで被うテストを行ったと報じた。
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