IEAは報告書で、石油価格の上昇とロシア産石油の割引額の減少が相まって、石油輸出が増加したと指摘した。一方、エネルギー価格が記録的に高騰した昨年同月に比べると、41億ドル(5900億円)少なくなっている。
輸出量は日量730万バレルで、横ばいだった。内訳では原油の輸出が日量20万バレル減の460万バレルで、昨年12月以来最低となった。だが、270万バレルにまで伸びた石油関連製品の輸出が相殺し、総量では増減がなかった。
ロシアの原油生産量は日量5万バレル減り、日量940万バレルとなった。報告書では「ロシアは日量50万バレル以上の自主減産を行ったことになる」と指摘している。
ロシアは3月から日量50万バレルの自主減産を行っている。期限は数回延長され、現時点では来年12月末まで減産を維持することが決まっている。
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