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数学者が計算に挑んだ 宝くじに確実当選するにはいくら買わないといけないか

英国人数学者らが宝くじで確実に当選するためには何枚のくじを買わなければならないかを計算したところ、残念な結果が出た。当選くじが出るために買わなければならない枚数の購入金額は賞金金額を超えてしまった。サイエンス・アラートが報じている。
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数学者たちがベースに選んだのは英国の国民的な数字選択式宝くじ「ロト」。プレーヤーは6個の数字が表示されているくじを買う。ルールは1~59までの数字の中からランダムに選んだ6つの数字と自分のくじの数字が一致していれば、当選。
2つの数字が一致した場合、プレイヤーは無料で次回のロトに参加できる。。 3つの数字が一致すれば、25ポンド(4600円)の賞金が、4つが一致すれば100ポンド(1万8400円)がもらえる。もし5つが合えば、1000ポンド(18万3900円)がもらえ、ジャックポットでは200万~400万ポンド(3億6780万円~7億3570万円)が手に入る。
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研究者らは数学的に計算し、少なくとも2つの引き分けで、絶対に勝利を保証するためには何枚のくじを購入しなければならないか、その数を調べるというタスクをたてた。 ロトくじの価格は2ポンド(367.8円)として計算した。
計算に数学者が使ったのはファノ平面を基にした有限幾何学システム。この結果、1~59の数字を使った場合、4505万7474パターンの引き分けが起きる可能性があることがわかった。少なくとも1回だけ、25ポンドの賞金を獲得しようと思えば、27枚のチケットを購入しなければならない。つまり54ポンド(9900円)は払わなければならないことになる。
もちろん、研究の著者は、運命の女神がプレーヤーに微笑み、買った27枚のくじのうち、1枚だけでなく、それより多くが当たりくじで、費やされた54ポンド(9900円)が報われることもあるとは書いている。それでもやはり、こうした事態は奇跡であって、すべてのギャンブルが組織サイドに有利に作られているため、最終的には投じたお金は失われてしまう。
スプートニクは、英国のテレビ番組「ディス・モーニング」が始めた「運命の輪」という宝くじは、賞品の一つが何と、電気料金の支払いだったと報じている。
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