今回の展示会で初お披露目された最新のロシア製ミサイルRVV-MD2について、トロポフ名称国立機械製造設計局「ヴィンペル」ミサイル設計課の課長で開発者の1人のアレクセイ・エレシン氏がスプートニクのインタビューに応じた。同氏は、RVV-MD2の特徴について「これは多用途戦闘機Su-57E用に特別に開発された短距離空対空ミサイル RVV-MD2だ。新製品の開発段階で設計者たちには万能な兵器をつくるという任務が課せられた。その万能性はミサイルを機体内部にも外部の懸架装置にも搭載できることにある。ミサイルを機内に搭載することで機体の飛行性能が向上する。これによって抗力が減少し、機動性が高まり、ミサイルをより密かに使用できるようになる」と説明した。
なお、RVV-MD2には別の特徴もあるという。エレシン氏は続けて次のように語った。
「また、このクラスのミサイルでは初めて電波修正および熱のホーミング誘導を備えた慣性誘導システムが使用された。これによってパイロットは空中目標に向けてミサイルを発射し、ミサイルはその後、飛翔軌道に入り、自ら目標を捕捉することができる。ミサイル発射後にパイロットは敵の潜在的な攻撃ゾーンから出るために目標から方向転換することが可能となる。RVV-MD2の外観は以前のバージョンと似ているが、これは新しい『電子の詰め物』を備えた完全に新しい製品であり、すべての利点が残されている。ミサイルの最大射程は50キロまで伸びた」
なお、RVV-MD2は最も機動性の高いミサイルの1つであり、発射後に方向を変えることができるという。
エレシン氏は「RVV-MD2の主な特徴は発射後に180度方向転換できることだ。これは気体力学的な制御によって可能となっている。目標捜索は、航空機の種類とその能力に応じてさまざまな方法で実行できる。さらに偵察手段によって地上から目標を検出することも可能だ。つまり、重要なのはミサイルに目標を指定し、その後ミサイルが反対方向に方向転換できることだ」と語った。
関連ニュース