約2200年前、中国の漢文帝(在位:紀元前180年~同157年頃)の臣下らは、神や精霊への貢ぎ物としてジャイアントパンダ(Ailuropoda melanoleuca)やバク(Tapirus indicus)を献上し、その骨を西安にある漢文帝の陵墓の近くに埋葬した。
考古学者らはバクの骨が見つかったことに驚いた。バクは2200年以上前に中国から姿を消したと考えられていたが、当時この動物が同地域に生息していた可能性があることを意味するからだ。
ジャイアントパンダとバクの骨に加えて、現在も中国に生息する他の動物の骨も見つかった。
今回の発見は、バクが古代中国に生息していたことを示す最初の物的証拠だが、古文書は以前にもこのことを示していた。
現存するバクは5種類。バクは絶滅危惧種に指定されており、現時点で成獣の個体数は2500頭未満と推定されている。
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