SNSの「X(旧ツイッター)」上の自身のアカウントでマスク氏は、X社がオープンソサエティ財団を「訴える」と認めた。
オープンソサエティ財団を巡ってはこれまでに、アイルランドやスコットランドで同財団が出資した機関が検閲行為を助長していると報じられていた。具体的には警察による市民への家宅捜索や携帯電話やコンピュータの捜査なども含まれるという。
こうした措置の根拠は、この地域の住民の間でヘイトクライムの増加が疑われるとした財団や政治家らによる論文となっている。一連の疑惑を報じたジャーナリストのベン・スカラン氏は「憎しみを煽る偽情報を拡散するのは、言論の自由を抑圧する措置を正当化するためだ」と指摘している。
ソロス氏はその投資活動から否定的に評価されていることも多く、常に「陰謀論」もつきまとっている。また、ソロス氏の財団は一度ならず、他国の政権転換に関与してきたとして悪名高い。ソロス氏は自身の資金がウクライナで2004年にオレンジ革命を、そして2013年にはユーロ・マイダンを引き起こしたことを否定していない。一部の国々では内政干渉でも批判されている。
マスク氏とソロス氏には浅からぬ因縁がある。マスク氏は5月、各国での政権転覆に関与してきたとされるソロス氏を人気シリーズ「Xメン」の悪役、マグニートーに例えて波紋を呼んだ。その後、マスク氏は「フェアではなかった」としてマグニートーに対して謝罪している。
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