軍将校のグループは、選挙結果の無効と政府機関の解体をガボンの主要テレビ「Gabon 24」で表明した。ドイツの新聞フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングによると、アフリカでは近年、フランスの植民地だったギニア、マリ、ブルキナファソ、ニジェールでクーデターが相次いでおり、今回、ガボンでもクーデターが起こった。
クーデターを起こしたグループが掌握した権力を維持した場合、1967年から権力を握っているボンゴ家による統治の終了について述べることが可能となる。
ガボン共和国親衛隊の司令官、ブリス・オリグイ・ンゲマ氏は仏紙ルモンドに対し、ボンゴ大統領は市民権を維持したまま解任されたと語った。ンゲマ氏は、大統領は三期目に選出される権利を有していなかったと指摘し、これを受けて、軍は大統領の権限はく奪の責任を負うことを決めたと説明した。
ガボンのクーデターの参加者らは8月30日夜、ブリス・オリグイ・ンゲマ将軍が移行期間の大統領に全員一致で任命されたと発表した。
ガボンは石油輸出国機構(OPEC)の加盟国14か国のうちの1つであり、世界市場への重要な石油輸出国。また木材、ウラン、鉄鉱石、マンガンなどの資源も豊富。
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