関東大震災から100年 1世紀にわたり地震と向き合う日本

1923年に発生した関東大震災から、きょう9月1日で100年を迎えた。マグニチュード7.9の揺れに襲われた首都圏は壊滅的な被害を受けたが完全な復興を遂げ、1世紀が経った東京は見違えるように整備された。度重なる大地震に見舞われてきた日本の建築基準法は、世界で最も厳しいとされている。防災科学技術研究所(NIED)の地震工学専門家である中埜良昭によると、関東大震災は「日本における建造物の耐震設計の夜明け」となったという。
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日本は1919年、初の建築に関する法律「市街地建築物法」(建築基準法の前身)を公布。関東大震災の翌年には大きく改正され、現行の建築基準法も地震や災害等が発生する度に重ねられてきた。中埜氏によると、日本の建物は基本的に、他国よりも高い強度が求められるという。
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では、東京でも震度5弱・強の強い揺れを観測。しかし、最新の免震技術が導入された高層ビルなどは数分間の揺れに耐え、倒壊することはなかった。
1960年以来、日本は9月1日を「防災の日」と定めている。防災の日には毎年、各地で大地震や災害に備えた避難訓練が行われる。
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横網町公園にある東京都復興記念館を訪れた来館者(東京都墨田区、8月6日)

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東京スカイツリー周辺の風景(東京都墨田区、8月7日)

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避難所となっている施設のマンホールに取り付けられた仮設トイレ(東京都荒川区、8月23日)

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六本木ヒルズ森タワーの防災備蓄倉庫で写真撮影に応じる森ビル災害対策室事務局の細田隆事務局長(東京都港区、6月12日)

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横網町公園にある東京都復興記念館で、被災地から回収された遺品を見る来館者(東京都墨田区、8月6日)

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歩道に設置された防災ベンチをチェックする女性(東京都荒川区、8月23日)

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(左上から時計回り)横網町公園にある東京都復興記念館に展示されている遺品のガラス、硬貨、タイプライター、ネジ(東京都墨田区、8月6日)

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路地脇に設置された防火用水タンク(東京都荒川区、8月23日)

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横網町公園にある東京都復興記念館を訪れた来館者(東京都墨田区、8月6日)

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歩道に設置された防災用ベンチ(東京都荒川区、8月23日)

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