研究チームは研究で、過去の人口を推測できる新しい計算モデルを用いた。同モデルは、2万3000超のヒトゲノムに関するデータを基にしている。
分析の結果、約93万年前に性的に成熟した個体数が少なくとも10万人から1280人に減少したことが示唆された。このような驚くべき人口減少は11万7000年も続き、人類を絶滅に追い込む恐れがあったという。
なお、何が原因で人類が絶滅の危機にさらされたのかは現時点では不明だが、研究チームは、これには長期におよぶ氷河期、海面水温の低下あるいは干ばつが大きく影響した可能性があるとの見方を示している。
また、この時代のものと思われるアフリカやユーラシアの古代人の化石は極めて珍しいことも知られている。専門家らによると、その原因は更新世に起きた「氷河期」という深刻な気候変動だという。
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