第18回G20首脳会議

ラブロフ外相 進展する脱ドル化について語る

ロシア外務省のセルゲイ・ラブロフ外相はニューデリーでのG20サミットについてスプートニクからの取材に対し、脱ドル化には、インドとの二国間関係においても一定の進展があると語った。
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「前にも申し上げたとおり、ロシアの輸出業者はインドの銀行口座に大金のルピーがあり、今我々はそれを互恵的な投資に使う方法を探しています。実際の取引に関していうと、今、我々はBRICSグループの中で作業をしていますが、ヨハネスブルク(編集:第15回BRICSサミット)もオペレーションで国家通貨の使用を拡大する手段を検討する決議が採択されました。そこで、決済の追加的なプラットフォームの創設を検討中です。なぜならば今私たちにあるプラットフォームはすべて西側のコントロール下にあるものばかりだからです。

そして例えば、中国とは今は金融オペレーションの70%から80%がルーブルと中国元の間で行われています。インドともこれと全く同じ状況です。国際社会は、SWIFTを西側が自分たちのツールに使っていることを目撃しているので、これに代わるものが必要であることは分かっています。事実上、シルヴァ大統領(ブラジル)は南米のCELAC(ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体)の枠内で同様のメカニズムを提案しました」

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ラブロフ外相はまた、G20サミットでは米大統領とは言葉を交わさなかったと述べた。

「二国間のコンタクトについては、フォーラムのフィールドで私はコンタクトを持ちませんでした。なぜなら米国人がロシアから何を欲しているかは、みんな知っているからです。米国人はコンタクトを退けたい。米国自身が言ったように、むこうは戦略的にロシアを打ち負かしたい。もし、頭の中に違う考えがあれば、それを話してきたはずでしょう」

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