クマ愛好家らが偶然人助け ライブ配信で道に迷った観光客を発見

アラスカの国立公園のライブ配信を視聴していた野生動物愛好家が、道に迷ったハイカーを偶然発見。当局に救助を要請し、人助けに一役買った。ニューヨーク・ポスト紙が報じている。
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ニューヨーク・ポスト紙によるとこの出来事は今月5日、アラスカのカトマイ国立公園で起こった。
野生動物を一目見ようと、動物愛好家たちがウェブカメラ配信を視聴していた時だった。突然、雨の中、ずぶ濡れの状態で助けを求める男性の姿がカメラに映ったのだ。
男性が映った場面は6日、合衆国国立公園局(NPS)のウェブカメラを運営する「Explore.org」がX(旧ツイッター)で公開。視聴者の一人が配信のコメント欄で男性について指摘したところ、当局の知るところとなった。
公園は直ぐに捜索救助隊を派遣。その数時間後、風と雨で視界不良となっていた男性を発見したという。男性にけがはなかった。
カトマイ国立公園の広さは約1万9000 平方キロメートルで、日本の関東平野とほぼ同じ広さを有する。カトマイ国立公園は多くのヒグマが保護されていることで有名で、その数は2000頭以上とされている。しかし公園へのアクセスは飛行機かボートのみで、携帯電話の電波も届かない。
ニューヨーク・ポスト紙に「Explore.org」の関係者が語ったところによると、男性が道に迷った日の天気は強い雨に突風、濃霧という荒れ模様。観光に向いていないどころか、ライブ配信でも何も見えないような状態だった。にもかかわらず配信を見続けていた人がいたことは驚きで、そして男性にとって幸運だったと語った。
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