このソーシャルロボットは人々の回答や会話の長い間、抱擁などのシグナルから、アプローチを変える。こうしてジーボは会話の相手との信頼関係を築くために正しい道を探る。もし、相手が激しい感情に支配されていたりひどく動揺していれば、ジーボは理解を示し、精神的サポートをしようとしてくれる。もし、相手が悩みを打ち明けようとしなければ、控えめな質問をしてもう少し抱えている問題の詳細を話すよう促す。こうしてジーボは憂鬱状態に陥ったり、自殺の試みを止めたりすることができるという。
開発者らは、将来ジーボのようなソーシャルロボットが、家族全員の「助手」として活躍すると期待する。例えば、働き盛りの世代にとっては仕事の補佐役となり、お年寄りとっては薬の時間のリマインダー、子供の遊び相手にもなるかもしれない。だが、最も重要なのはそれぞれの精神状態を分析し、家族内の喧嘩を阻止する点だという。
現在、マサチューセッツ工科大の研究者らは、シリア難民の子供に移住先の米国で英語や社会性を身に着けさせるためのロボットを開発している。同時に、出身国の文化やアラビア語の学習をサポートする機能も加えられるという。
スプートニクはこれまでに、韓国で開発された世界初のヒューマノイドのパイロット「PIBOT」について伝えた。PIBOTはAIで制御され、航空図をもとにミスなく飛行ができるほか、不測事態が発生した際、人間より迅速で的確な判断ができるという。
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