IT・科学

退屈、カタクチイワシの性活動、「逆さ言葉」を話す能力について研究 2023年イグ・ノーベル賞の受賞者発表

米ハーバード大学でイグ・ノーベル賞の授賞式がオンラインで開催された。10部門で賞が授与された。日本の研究者も賞を受賞した。
この記事をSputnikで読む
イグ・ノーベル賞はノーベル賞のパロディとして1991年に創設され、今年で33回目。この賞は「人を笑わせ、そして考えさせる業績」に対して贈られる。今年は日本人研究者たちの開発に「考えさせられた」。2人の日本人研究者が「栄養学賞」を共同受賞した。両氏は電気味覚の研究に取り組み、電気が流れる箸やストローを開発した。日本人研究者は教育の分野でも賞を受賞した。日本人研究者は、中国、カナダ、英国、オランダ、アイルランド、米国の研究者と共同で、教師と生徒の退屈に関する体系的研究で「教育学賞」を受賞した。
恋する心臓と便秘がサソリの交尾に与える影響 今年のイグ・ノーベル賞が決定
人文・社会科学と精密科学の分野でも賞が授与された。例えば、同じ言葉を何度も繰り返したときに抱く感覚の研究に取り組んだフランス、英国、マレーシア、フィンランドの研究者たちに「文学賞」が授与された。「物理学賞」は、カタクチイワシの性活動が海水の混合速度に及ぼす影響を研究したスペイン、スイス、フランス、英国の研究者たちに授与された。逆さ言葉を話せる人の知的活動の研究に取り組んだアルゼンチン、スペイン、コロンビア、チリ、中国、米国の研究者たちには、「コミュニケーション学賞」が授与された。
一方、誰の目から見ても最も傑出していたのは、「化学賞」と「地質学」を同時に受賞したポーランドの研究者、ヤン・ザラシェヴィチ氏だった。同氏は「なぜ多くの研究者は岩をなめるのが好きなのか」を説明し、2つの賞を受賞した。
これまでにも日本人研究者にイグ・ノーベル賞が授与されている。2019年には5歳児が1日に分泌する唾液総量を算定した日本の研究グループが「化学賞」を受賞した。
関連記事
イグ・ノーベル賞に日本人が受賞 人肉は健康に悪いなども
ノーベル賞のパロディー版「イグノーベル賞」 14年連続で日本人受賞
コメント