研究チームは実験でマウスを3つのグループに分けた。コントロール群には普通の水、2つ目のグループには推奨量の最大値7%のアスパルテームを含む水(1日あたり236mlのダイエット系炭酸飲料2本分に相当)、3つ目のグループには15%のアスパルテームを含む水(ダイエット系炭酸飲料4本分に相当)を与えた。
空間学習と記憶を測定するために使用されるバーンズ迷路で、すべての実験用マウスを対象に4週間、8週間、12週間の間隔でテストを実施した。1日2回ずつ15~20分の間隔をあけて、出口の穴を見つける4分間の訓練試行が行われた。アスパルテームを含まない普通の水が与えられたコントロール群のマウスはすぐに出口の穴を見つけたが、他のマウスははるかに時間がかかったという。
記憶障害は、アスパルテームを含む水が与えられたオスのマウスと普通の水が与えられたメスのマウスの間に生まれたオス及びメスの子どもに引き継がれた。これは、アスパルテームの認知機能への悪影響が遺伝し、それらはより広範であることを示唆しているという。
従来は、妊娠中および授乳中の女性に環境が与える有害な影響のみが将来の世代の健康に対する危険因子とみなされ、男性に環境が与える影響はそのようなリスクを引き起こすとは考えられていなかった。
世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)は7月14日、人工甘味料のアスパルテームについて、発がん性の可能性があると発表した。IARCは、ヒトを対象とした3件の観察研究を分析した結果、アスパルテームはがんを引き起こす可能性があり、さらなる調査が必要だという結論に達した。
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