1970年代後半、アマチュアの古生物学ファンのミゲル・アズナール氏が、バルセロナ近郊のシマニャ洞窟の外で膨大な数の遺物と骨を発見した。
同氏はそれらの汚れを落として箱に入れ、自宅で保管し、1986年に博物館に寄贈した。それらは2020年ま調査されずにいた。
最近になって箱の調査が行われたところ、そこには陶器などの破片のほかに、ネアンデルタール人の骨や歯も入っていることがわかった。分析の結果、それらは3人の骨であることが判明した(30~40歳の女性とみられる成人1人、11歳または12歳とみられる子ども1人、7~8歳とみられる子ども1人)。
骨は約5万年前のものであると判定された。研究者たちは、ネアンデルタール人についてさらに詳しく知り、ネアンデルタール人が親戚だったのかどうかを解明するために、骨からDNAを抽出しようとしている。研究者たちはまた今回見つかった骨について、ネアンデルタール人の骨という点で、同地域、そしておそらくイベリア半島全体において最も重要な発見だと指摘している。
関連ニュース