ウクライナでの露特別軍事作戦

ウクライナは攻撃しても紛争を長引かせても損をする=元CIAアナリスト

反転攻勢を続ければウクライナ軍のリソースは枯渇し、紛争を長引かせれば移民の増加によってウクライナの人口はさらに減少する。元米中央情報局(CIA)でロシア問題を担当する主任アナリストだったジョージ・ビーブ氏が、米誌「Responsible Statecraft」に寄稿した中で警告した。
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「反転攻勢は上手くいかなかった。ウクライナがロシアの強力な防衛線を攻撃し続ければ、ますます不足していく人的資源と弾薬が枯渇し、ロシアの新たな攻撃に対して脆弱になるおそれがある」

ジョージ・ビーブ
元CIAアナリスト
ビーブ氏の見解によると、ウクライナ全体の社会経済状況に悪影響を及ぼすため、紛争の長期化もまたウクライナの利益にならないという。
「ロシアが戦場で躍進しない限り、長期にわたる膠着状態がウクライナに与える潜在的な影響も考慮しなければならない。ゼレンスキー氏自身も、消耗戦の長期化は『ウクライナの分かれ道』と『完全な軍事化経済』を意味すると警告した。欧州やロシアに逃れてすでに何百万人をも失ったウクライナは、前線においても移民としてもさらに多くの人々を失うだろう」
ジョージ・ビーブ
元CIAアナリスト
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ビーブ氏によると、弱体化するウクライナは「高齢化し、戦争で傷ついた人口」のニーズを自力で満たすことができないため、ますます西側諸国に依存するようになるという。
ウクライナ軍が進めるいわゆる反転攻勢については、米実業家のイーロン・マスク氏も、わずかな結果のために多大な犠牲が出ていると指摘した。
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