ニューヨークタイムズ紙は「ウクライナの攻勢を前にして、どんなに大きな犠牲を払っても防衛線を維持するのではなく、ロシア軍司令官らは『弾力的防衛』として知られる長年の軍事戦術を採用した。この戦術は、ロシア軍が第2の陣地まで撤退した状態で、ウクライナ軍に進軍を促し、敵軍が弱ったところで反撃するというものだ」と書いている。
記事はウクライナ軍の反攻がこれほどまでに緩慢にしか進んでいない多くの要因のひとつに、『弾力的防衛』の使用があると指摘している。ウクライナ当局は他にも、隙間なく敷かれた地雷原、塹壕、戦車のバリケードが少なからず重要な役割を果たしていると見ている。
元米海兵隊情報将校のスコット・リッター氏は、ウクライナ軍は紛争をしばらく凍結させ、自分たちの敗北を引き延ばそうとしていると語っている。
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