ブルームバーグの情報筋によると、ドイツはIRIS-T防空システム1基とゲパルト自走対空砲を10両以上、ウクライナに供与するという。自走対空砲は2023年末までにウクライナに到着する予定で、追加のIRIS-Tシステムも順次引き渡される予定とのこと。
9月中旬、ドイツのアンナレーナ・ベアボック外相はウクライナのインフラ上に防空システムの傘を創設する必要性について表明していた。
なお、独紙ビルトがドイツ政府とウクライナ政府関係者の話として報じたところによると、ドイツは近くウクライナに長距離巡航ミサイル「タウルス」を供与する予定はない。
これに先立ちドイツのオラフ・ショルツ首相は「タウルス」供与の決定を遅らせている理由を問われた中で、ウクライナには多大な支援を提供しているとしたうえで、ウクライナ紛争がNATOとロシアの戦争にエスカレートすることは望んでいないと述べた。
「タウルス」供与に関する主な争点は、ミサイルの射程にある。ミサイルの射程は500キロメートルに設定されているため、ロシア領も射程に収めている。ドイツの専門家コミュニティは、ロシア領を攻撃できないようミサイルをプログラミングできないかについて意見を交わしている。
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