ビジネス・インサイダーは米中央情報局(CIA)のロシア分析部門で局長を務めたジョージ・ビーブ氏の言葉を引用し、プーチン大統領の判断が「正しいという兆候がますます増えている」と記している。ウクライナは徴兵制に対処できず、経済は戦争の圧力で低迷し、米国と欧州では支援疲れが顕著になっているという。
記者は西側の支援疲れに賭けた策が功を奏したと指摘する。米連邦議会下院の共和党極右派はケビン・マッカーシー議長の解任を要求し、スロバキアでは先にウクライナ支援の停止を主張する政党が議会選挙で勝利。そしてドイツでは極右政党「ドイツのための選択肢」が人気を集め、その指導者らはロシアとの関係がささやかれているという。
報道によると、欧州連合のジョゼップ・ボレル外交安全保障上級代表は米国の参加がない場合、ウクライナへの財政的・軍事的援助は大幅に不足すると分析している。
こうした状況が組み合わさると、西側によるウクライナへの支援が徐々に先細り、やがて急激に減少するか、枯渇すると記者は記している。
先に米紙ワシントン・タイムズは紛争が長引くにつれ、西側ではウクライナ支援疲れが顕著になっていると報じた。ウクライナが戦果を上げていないことも影響していると指摘した。
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