イスラエル・パレスチナの紛争激化

原油価格、一時5%高に 中東情勢悪化に懸念

イスラエル・パレスチナ紛争による中東情勢緊張を背景に、9日の国際原油市場では動揺がみられた。主要な国際指標は一時、前営業日から5パーセント(%)以上の高騰をみせた。
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市場データによると、英北海ブレント先物は日本時間9日午前の取引で、前営業日比で5.2%高となる1バレル=89ドルの高値をつけた。米WTI原油先物も、一時1バレル=87.24ドルと5.4%高となった。日本時間9日午後4時半現在では、それぞれ86.92ドル(2.7%高)、85.39ドル(3.1%高)となっている。
パレスチナ・ガザ地区を実効支配するハマスによる7日の大規模攻撃を受け、イスラエルは第四次中東戦争以来50年ぶりとなる正式な「戦争状態」に突入した。
こうしたなか米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、イランがハマスの攻撃計画に協力していたと伝えた。一連の報道を受け、中東情勢悪化とそれによる今後の原油供給への懸念が生じ、市場価格が高騰した。

イスラエル・パレスチナ紛争の激化

10月7日午前、パレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは、イスラエルに対する未曽有の大規模ミサイル攻撃を開始した。イスラエル側は3000発を超えるミサイルが撃ち込まれたとしている。ハマスはイスラエル南部への地上部隊による越境攻撃も行っている。
イスラエルは報復としてガザ地区を空爆。一部ではパレスチナ側とイスラエル軍による地上戦が続いているとみられる。一連の衝突でこれまでに、イスラエル、パレスチナ双方合わせて少なくとも1100人以上が死亡した。
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