研究論文によると、血管壁が硬いほど血圧サージに対して敏感になり、心臓病になりやすい。現在は、血管の弾力性を評価するために、超音波やX線診断システムに基づくさまざまな装置を利用した方法が用いられており、特別で高価な装置と高度な技術を持つ専門家が必要とされている。
ロシアの研究チームはこの度、患者の心拍と脈拍のリズムの違いの分析をベースに、血管の弾力性を評価する新しい方法を開発した。
「所謂『メイヤー波』によって引き起こされる血圧の周期的な変動は、動脈の弾性を変化させ、これが脈拍数のさらなる変動につながる可能性がある。この違いが血管壁の伸張能力の指標となる」
研究チームによると、ヒトの動脈の弾性を非侵襲的に評価する比較的簡単な方法を導入することで、アテローム性動脈硬化を早期に診断する有効性が向上し、心筋梗塞の発症を予防することが可能になるという。
研究チームは今後、理論的根拠を探り、ヒトの心血管系の機能の特殊性について理解を広げるために、発見されたパターンについて生理学者と研究する計画。
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