バイデン氏は米国のユダヤ系社会団体が主催した会合に出席し、「イランに対しては、気をつけろとはっきり伝えた」と述べ、中東情勢の緊迫化についてコメントした。
一方、イスラエルに対しては、イスラム主義組織「ハマス」と戦う際には「戦争のルール」に従うよう求めた。バイデン氏は同じ会合の中で、「イスラエルは怒りと不満を抱えつつも…戦争のルールに従って行動することが本当に重要だ」と指摘した。
先にホワイトハウス高官はブリーフィングの中で、「イラン政府が(これらの攻撃の)計画に直接関与していたのか、支援していたのかを判断するのは時期尚早だ。我々は先走りはしないが、この問題を非常に慎重に研究する」と述べた。この点について先にイスラエルのイツハク・ヘルツォグ大統領はSNSへの投稿で、敵対するイランの関与を疑っていた。
イスラエル・パレスチナ紛争の激化
10月7日午前、パレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは、イスラエルに対する未曽有の大規模ミサイル攻撃を開始した。イスラエル側は3000発を超えるミサイルが撃ち込まれたとしている。ハマスはイスラエル南部への地上部隊による越境攻撃も行っている。
イスラエルは報復としてガザ地区を空爆。一部ではパレスチナ側とイスラエル軍による地上戦が続いているとみられる。一連の衝突でこれまでに、イスラエル、パレスチナ双方合わせて少なくとも2150人以上が死亡したとされている。
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