イスラエル・パレスチナの紛争激化

イスラエル、シリア2空港を攻撃か

イスラエル軍は12日、シリアの首都ダマスカスと北部アレッポの空港を攻撃した。現地の情報筋がスプートニクに明かした。
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情報筋によると、攻撃を受けた空港では滑走路が被害を受け、使用不能になっている。また、少なくともアレッポの空港は閉鎖されているという。
シリア国営放送「シャムFM」などによると、シリア側は対空防衛ミサイルを発射して対応したという。詳細な被害状況については明らかになっていない。
また、シリアメディアは、攻撃を受けた空港近くで撮影されたとされる映像を公開した。
イスラエルはシリアやそれを支援するイランと長年の対立関係にある。イランはレバノンの一部を実効支配するヒズボラを始め、レバノンやシリアにある反イスラエル武装勢力を支援しているとされる。そのため、イスラエル軍はしばしばシリア国内を空爆してきた。
イランは否定しているが、西側メディアの一部報道ではイランがパレスチナ・ガザ地区を実効支配するハマスによるイスラエル奇襲に関与したと報じている。事実がどうであれ、イスラエルとシリア、イランがこれまで以上に緊張状態に陥っているのは確かだ。
実際、10日にはシリア側からイスラエルに対する短時間の砲撃も確認されている。今回のイスラエルによる空港攻撃には、イランのシリア支援の供給網を断つ狙いがあるとみられている。
イスラエル・パレスチナの紛争激化
【解説】ハマスのイスラエル奇襲はなぜ成功したか 破られた壁

イスラエル・パレスチナ紛争の再燃

10月7日、ガザ地区を実効支配するイスラム組織・ハマスはガザ地区からイスラエル南部と中部に向けて突如ミサイル攻撃を行い、一部の地上部隊がイスラエル側に越境攻撃した。ハマスの奇襲攻撃を受け、イスラエル軍はガザ地区への空爆などの報復作戦を開始。第四次中東戦争以来50年ぶりとなる正式な「戦争状態」への移行を宣言した。これまでに双方の死者は合わせて2500人に達したとみられている。
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