ショルツ首相によると、過去数年間にわたってイランが支援していなければ、「ハマスはこうした前例のない攻撃を実行できなかった」という。首相によると、近くドイツ内務省は「ハマス」、及び親パレスチナ団体「サミドゥン」の活動を国内で禁止する模様。演説の中でショルツ首相は、ドイツの街頭で「ハマスのテロ攻撃を公然と祝う」サミドゥンを禁止すると強調した。また、政府はパレスチナに対する人道支援全体を見直す可能性があるとした。その上で、見直しが終了するまでドイツは同地域への支払いをすべて停止すると付け加えた。
連立与党の一部であるドイツ自由民主党(FDP)は、カタールがハマスを支援していることを理由に、同国とのガス契約を破棄するよう政府に求めている。現在、カタールのタミム・ビン・ハマド・アル・サーニ首長はドイツを公式訪問中。FDPのミヒャエル・クルーゼ・エネルギー政策報道官は独紙ビルトの取材に応じた中で、「イスラエル国家の生存権を認める」エネルギー・パートナーのみを探すべきだと強調した。
ホワイトハウスのジョン・カービー戦略広報調整官は12日、ハマスによるイスラエル攻撃にイランが関与していることを示す証拠をまだ見つかっていないと述べた。そのうえで、イランによる関与の可能性を引き続き注視すると付け加えた。
イスラエル・パレスチナ紛争の激化
10月7日午前、パレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは、イスラエルに対する未曽有の大規模ミサイル攻撃を開始した。イスラエル側は3000発を超えるミサイルが撃ち込まれたとしている。ハマスはイスラエル南部への地上部隊による越境攻撃も行っている。
イスラエルは報復としてガザ地区を空爆。一部ではパレスチナ側とイスラエル軍による地上戦が続いているとみられる。
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