イスラエル・パレスチナの紛争激化

イスラエル軍がレバノンとガザで禁止兵器・白リン弾を使用=人権団体

イスラエル軍はレバノンとパレスチナ・ガザ地区を砲撃する際、国際条約で禁止されている白リン弾を使用した。人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)が声明で発表した。
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HRWはイスラエル軍が2023年10月10日と11日にそれぞれレバノンとガザ地区での軍事作戦中に白リン弾を使用したと判断した。
人権活動家らは、世界一の人口密度と言われるガザで白リン弾を使用することは国際人道法の要件に違反していると強調した。
先にパレスチナ外務省はイスラエル軍による白リン弾の使用を発表していた。一方、国連のステファン・デュジャリック報道官はイスラエル軍による白リン弾の使用についてはいかなる報告も受けていないと述べていた。
ガザ地区では国連職員の被害も拡大している。世界保健機関(WHO)は紛争激化以来、ガザ地区の医療施設に対する攻撃が34件あったと記録している。その結果、医療従事者11人が職務遂行中に死亡、16人が負傷、医療施設19台と救急車20台が被害を受けたと発表した。
紛争はさらに激化する可能性がある。エルサレム・ポスト紙によると、イスラエル軍はガザ地区ベイト・ラヒヤの住民に対し、同地域がイスラム主義組織「ハマス」に作戦で利用される可能性があるため、避難の必要性を警告するビラを拡散しているという。
イスラエル・パレスチナの紛争激化
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イスラエル・パレスチナ紛争の激化

10月7日午前、パレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは、イスラエルに対する未曽有の大規模ミサイル攻撃を開始した。イスラエル側は3000発を超えるミサイルが撃ち込まれたとしている。ハマスはイスラエル南部への地上部隊による越境攻撃も行っている。
イスラエルは報復としてガザ地区を空爆。一部ではパレスチナ側とイスラエル軍による地上戦が続いているとみられる。
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