イラン外相は、イスラエル・パレスチナ紛争が激化する中、パレスチナ問題に関する立場を調整するため、中東諸国歴訪の一環としてレバノンの首都ベイルートを訪問した。
外相はレバノンのテレビ局アルマヤディーンのインタビューに応じた中で、「侵略、戦争犯罪、ガザ封鎖の継続を考慮すると、新たな戦線が開かれる可能性は依然として高い」と述べた。
外相によると、イランは政治とメディアを駆使し、「抵抗勢力」への支援を継続しているという。外相はガザ地区に対する電気と水の供給遮断を戦争犯罪と呼び、イスラエルとその「スポンサー」はパレスチナ人に対する侵略の結果に責任を負うことになると警告した。
なお、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルがアラブ諸国当局者の話として報じたところによると、レバノンのイスラム主義組織「ヒズボラ」は仮にイスラエルがパレスチナ・ガザ地区で地上作戦を開始する場合、「第二戦線を開く」用意があると非公式に警告したという。
先にイスラエル軍はガザ地区で数カ月にわたる地上作戦の準備を進めていると発表していた。
イスラエル・パレスチナ紛争の激化
10月7日午前、パレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは、イスラエルに対する未曽有の大規模ミサイル攻撃を開始した。イスラエル側は3000発を超えるミサイルが撃ち込まれたとしている。ハマスはイスラエル南部への地上部隊による越境攻撃も行っている。
イスラエルは報復としてガザ地区を空爆。一部ではパレスチナ側とイスラエル軍による地上戦が続いているとみられる。
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