アドビは今月11日(現地時間)、カリフォルニア州ロサンゼルスでクリエイター向けの恒例イベント「Adobe MAX 2023」を開催。同社が開発中の新技術を発表した。
イベントでは、ガラス越しに映り込んだ被写体の除去や音声の多言語翻訳など、多くのクリエイターが「あったらいいな」と夢見た技術が続々とお披露目された。その中の一つが、プレゼンターの女性が着用していた「プロジェクト・プロミス(Project Primrose)」というドレスだ。
目まぐるしく絵柄が変化するドレスに、会場からは歓声と拍手がわき起こった。
ドレスの表面には特殊なディスプレイが複数つけられており、これを稼働させることで絵柄を変えたり、アニメーション化させることができるという。デザインの変更はボタンを押すか、着用者が動くことで行われる。
アドビはプロジェクト・プロミスについて、「テクノロジーとファッションの境界線を曖昧にし、衣服をクリエイティブなキャンバスに変える」ものと説明している。フォトショップで簡単に編集するように、現実の洋服もボタンひとつでデザインを再構築できるようになる日が来るかもしれない。