記事では「先週、欧州諸国を訪問したウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、アントニー・ブリンケン米国務長官とともにイスラエルへの連帯訪問を希望したが、イスラエルは却下した」と述べられている。
関係者よると、イスラエル側はウクライナ大統領府に対し、「今は適切な時期ではない」と伝えたという。しかし、ゼレンスキー氏側は、後に訪問を受け入れることを保証されたという。今後、欧州歴訪の一環としてイスラエルを含めるとみられている。
ブリンケン氏は16日、イスラエル政府関係者らと会談するため再びエルサレムを訪問した。
イスラエル・パレスチナ紛争の激化
10月7日、ガザ地区を実効支配するイスラム組織・ハマスはイスラエル南部と中部に向けて突如ミサイル攻撃を行い、一部の地上部隊がイスラエル側に越境攻撃した。ハマスの奇襲攻撃を受け、イスラエル軍はガザ地区への空爆などの報復作戦を開始。第四次中東戦争以来50年ぶりとなる正式な「戦争状態」への移行を宣言した。これまでに双方の死者は合わせて4200人を超えた。
ハマスの奇襲後、イスラエル軍は30万人の予備役を動員。また、議会では与野党が戦時下での挙国一致内閣を樹立させた。米国からの弾薬支援も受けるなど、本格的な地上作戦を準備しているとされる。
イスラエルのガラント国防相はこれまでに「ハマスは地球上から一掃される」と徹底的な報復を予告。イスラエル外務省も「ガザ地区で戦略的目標をすべて達成するまで軍事作戦を継続する」と妥協を一切許さない強硬姿勢を示している。
ロシアは双方に即時停戦と交渉の再開を呼び掛けている。ウラジーミル・プーチン大統領はこれまでに、紛争を解決するためには、パレスチナの独立主権国家樹立に関する国連安全保障理事会の決定を履行する必要があるとの考えを示している。
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