岸田首相は、2021年10月の首相就任以前は「真榊」を奉納したことはなかったが、就任後の春と秋の例大祭では、安倍元首相や菅前首相の対応を踏襲し、奉納している。一方、岸田首相は例大祭の期間中、参拝は行わないという。
一方、新藤大臣は参拝後、記者団に対し「かつて国のため、家族のために務めを果たされた英霊の皆様に尊崇の念を込めてお参りした。現在の平和と繁栄はそうした皆様のおかげで成り立っていることを心に刻み、みずからも務めを果たしたい」と語った。
高市大臣は、私費で玉串料を納め「国務大臣高市早苗」と記帳したと説明。「国策に殉じられた方々のみ霊に尊崇の念をもって感謝の誠をささげた」と話した。高市大臣は毎年、春と秋の例大祭の期間中や、8月15日の「終戦の日」に靖国神社に参拝している。
毎年行われている日本の公人、政治家らの靖国神社の公式参拝はアジア諸国にとっては軍国主義の表れと受け止められている。靖国には様々な戦争で命を落とした250万人の日本兵、将校らが祀られており、これには第二次世界大戦後、裁かれた14人の戦犯も含まれている。中国・韓国は日本の政治家らの靖国参拝に反発し、その都度、公式な抗議を申し入れている。
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