このロボットには2本の「アーム」があり、腫瘍を切開したり、切開部位をおさえたり、余分な体液や組織を吸い取ったりすることができる。ロボットにはリモコンが付いている。
この手術用ロボットの主な利点は、手術侵襲を軽減できることにあり、医師は開腹手術と同じように器具を操作できるが、それは体の小さな切開部を通して行われる。
テストでは、2人の脳神経外科医が生後4か月の乳児モデルの腫瘍を医療用手工具を使うよりも早く、また近くの脳組織に圧力をかけることなく切除することに成功した。
さらにこの開発によって、例えば、突然の出血を取り除いたり、悪性新生物の残存の存在を追跡するなど、想定外の状況に対処することも可能になるという。
このロボットは、大きな腫瘍や嚢胞の除去、水頭症の治療、膀胱腫瘍を切除する手術などで使用できるとみられている。
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