ニンジン収穫後に秘宝を発見
アマチュア考古学者のフランツ・ザーンさんは、その土地を所有する農家の許可を得て、収穫直後のニンジン畑を調査した。そして、いくつかの円盤形の青銅の飾りを発見し、スイス北東トゥールガウ州の考古学局に連絡した。
現場に到着した考古学者たちは、宝飾品が発見された場所に古代埋葬地はなかったと確信し、その後、約50×50×50センチの1枚の土ブロックを切り出して、分析のために研究室に送った。
トゥールガウ州のホームページによると、作業の結果、学者たちは約3500年前の100点以上の品々を発見した。
古代の女性用の宝飾品
学者たちは、発見された秘宝は中期青銅器時代のものだと推定した。当初は有機材料でつくられた袋または何らかの容器に入れて地中に埋められたとみられるが、その痕跡は見つからなかった。
考古学者たちによると、発見された品々の中には100個以上の琥珀のビーズや、首飾りを構成する14個の平らな円盤形の飾りが含まれている。それぞれの飾りの中央には小さな突起があり、大中小の3つの円に囲まれている。
学者たちは、総重量21グラム超の金のワイヤーリング12個、螺旋状の盾が付いている青銅の指輪2個、青銅の矢じり、水晶、ビーバーとクマの歯も発見した。
学者たちは来年、これらの品々をトゥールガウ州の考古学博物館に展示する予定。
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