最優秀賞には露ジャーナリスト、アレクセイ・オルロフ氏がドンバスで撮影した白黒写真シリーズ「ザレボ(炎や夕焼けの照り返しの意)」が選ばれた。これらは特殊軍事作戦が始まって1ヶ月も経たないうちに、ドネツクやマリウポリで撮影された。
ロシア・セヴォードニャのドミトリー・キセリョフ代表は、受賞者の発表の際にコメントした。
「コンテストは我々(編注:ロシア・セヴォードニャ)の戦場記者が2014年に殉職したことを機に始まった。今夏には別の戦場記者・ロスチスラフ・ジュラブリョフ氏を亡くした。この職業にはこうしたリスクと自己犠牲がつきものだが、残念なことに、最近はコンテストで戦争に関連するものが多くなってきた。恐らく、これは世界が向かう大まかな傾向を反映したものなのであろう」
アンドレイ・ステニン記念フォトジャーナリズム国際コンクールは毎年、若手のフォトジャーナリストの奨励と写真報道への社会の関心の向上を目的に開催されている。2014年に当時のウクライナ南東部での職務中に命を落としたロシア・セヴォードニャの特別フォトジャーナリスト、アンドレイ・ステニン氏を記念して、同社が創設した。