同社最高技術責任者(CTO)の石井啓範氏によると、「アーカックス(ARCHAX)」と名付けられたこのロボットは、高さ4.5メートル、重量3トンの四足歩行ロボット。
合計26個の関節を持ち、足にはタイヤが取り付けられており、後輪駆動で移動する。上半身と腕を動かすことが可能で、5本の指は別々に動くという。
「アーカックス」は実用的な用途を想定して開発されたというが、石井CTOによると、最大の売りはアニメのロボットのようにコックピットに乗り込んで操縦できる点にあるという。
「『ガンダム』というテレビアニメが子どもの頃に流行り、そのアニメーションとかプラスチックモデルにすごく影響を受けたんです。将来、そういう人が乗って動かせるロボットを 作りたいなと思いエンジニアになりました。長いビジョンでは、災害復旧や宇宙開発、月面基地開発など日本の産業にも使えるようにしていきたいと考えていますが、まずは『アニメに出てきたロボットに乗って動かせる』というのが最大の価値と考えています」
「アーカックス」の販売価格は約4億円。今夏より5台限定で先行販売が開始された。海外販売については、10月末に開催されるジャパンモビリティーショーを皮切りにスタートさせる予定だという。