米軍はロボット・ペットとそのテストの詳細を明らかにしていないが、ザ・ドライブのアナリストは、テストは武装ロボットのコンセプトを検証するために行われた可能性があると指摘している。また、よく知られているオンラインショップで購入できる、中国の市販モデル「Unitree Go1」ロボットがテスト・サンプルとして使用された可能性が高いという。
米国のロボット・ペットは何ができる?
ロボットの背中にある武器装備は、M72ハンド・ロケットランチャーを保持し発射するように設計されている。また前方にはGoProカメラが搭載されている。
テストでは、ロボットは静止状態からターゲットを攻撃した。ロボットは安定性を高めるために土嚢で支えられた。このユニットは、トレーサーエレメント付きの口径21ミリのロケット弾を発射するとロケットランチャーの訓練バージョンで武装していた。M72単発ロケットランチャーの基本バージョンは、最大350ミリの装甲を貫通でき、最大射程は1000メートルである。
ロボット・ペットの将来的な展望について、同サイトは、ロケットランチャーや小火器を含むその他の武器で武装した4本足のロボットは、発見された脅威に即座に対応する能力を持っていると評価する。また、友軍の先回りをして偵察するためだけに使われる可能性もあると指摘している。
中国の戦うロボット・ペット
米国だけが、武装したロボット・ペットの利用を検討しているわけではない。これより前、中国の国営放送で、人民解放軍内における人工知能(AI)技術の発展や適用に関する番組が放映された。そこではライフル「QBZ-95」を装着したロボットの犬が、標的を撃つ方法をどのように学習するかが紹介された。これは中国軍で進む、人間の兵士から戦闘ロボットへ置き換える計画の一環だという。
関連記事